ファミリーミュージカル「はじまりの樹の神話」は素敵な物語でファンも多い作品です。
原作は児童文学「はじまりの樹の神話〜こそあどの森の物語〜」で、子供の時に読んで大好きな本だと言う方も多いでしょう。
劇団四季がミュージカル化するとなった時は話題となっていましたよね。
感動したとの声も多く再公演を望む声もありますが、2021年の公演以降再公演されていません。
ですのでまだ観れていない方も多いのではないでしょうか。
そんな方々は特に原作との違いやどういった内容なのか気になりますよね。
さらに実際に観劇された方の口コミ感想も知りたい部分でしょう。
今回は劇団四季「はじまりの樹の神話」の原作との違いやあらすじ、観劇の口コミ感想を紹介します。

「はじまりの樹の神話」は原作とミュージカル何が違う?
どんなストーリーなの?実際の口コミ感想はどうなの?
この記事を読まれている方はこんな疑問を抱えているのではないでしょうか。
- 劇団四季「はじまりの樹の神話」原作との違いとあらすじの紹介
- 劇団四季「はじまりの樹の神話」の口コミ感想まとめ
はじまりの樹の神話(劇団四季)原作との違いは?内容とあらすじについて
劇団四季「はじまりの樹の神話」は、日本児童文学界を代表する作家である岡田淳氏の「はじまりの樹の神話〜こそあどの森の物語〜」が原作となっています。
原作とミュージカルでは何か違いはあるのでしょうか。
原作との違いやあらすじを紹介していきます。
原作との違いについて
原作との違いについて調査したところ、流れや伝えたいメッセージなどに大きな違いはありません。
細かな部分で少々違いはあるようです。
その中でも実際に観劇した方々の声を見ると、
- 冒頭のシーン
- 双子姉妹(アケビとスグリ)の設定
- キツネの喋り方
- ハシバミの兄「カラス」の扱い
- 劇中には出てこないキャラや台詞シーンの違い
上記の違いについての声が多くありました。
それぞれ紹介していきましょう。
冒頭のシーン
舞台の冒頭シーンは原作とは異なります。
このシーンについて原作者の岡田淳氏がインタビューにて
世界観にスッと入っていける印象的な始まり方だった
はじまりの樹の誕生・祈りを捧げるシーンは呪術的な不思議な世界に連れていかれるような気になった
そう答えておられましたよ。
確かに観劇された方からは「冒頭から世界に引き込まれた」との声が多く上がっているんですよね^^
原作は文章でその世界観をじっくりと説明表現しますが舞台は違います。
視覚でどういった世界観なのか冒頭でしっかりと観客に伝えるための変化だったと考えられます。
双子姉妹(アケビとスグリ)の設定
古代からきたハシバミに遊びを教える、おてんばな「アケビとスグリ」と言う双子の姉妹がこの物語には登場します。
実はこの二人の原作設定では、
ミュージカルはそのような設定は出てきません。
原作を読んだ方だけが分かる細かな違いとなっています。
またこの双子は原作では、
子供2人だけで湖の上にある家に住んでいる
毎日お菓子を食べて名前も気分で変える自由な生活をしている
自由の極みのような生活をしているんです^^
ミュージカルではこの二人の「自由」について深く追求することはありませんが、原作の設定も知った上で見るとまた違った見方ができますね。
キツネの喋り方
こちらは印象に残る原作との違いNo.1でしょう。
原作では標準語を話すホタルギツネが、
ミュージカルでは「関西弁」で話している
面白い変化ですよね^^
正直原作を知っている方は違和感を覚えた方もおられるでしょう。
原作者の岡田淳氏も
初めはびっくりした(笑)
とのことです。
しかし舞台を観るうちに違和感がなくなったんだとか・・・。
さらに、
人間とは違う種族ということもある。なるほどねと思った
自分を笑いにし軽いノリでしゃべるところも良かった
この舞台では関西弁は正解
以上のような感想を述べておられましたよ♪
原作とは違いますが、そこに親しみやすさも生まれ子供達も面白く観れるのでファミリーミュージカルとしては良い変更点なのではないでしょうか。
とはいえ最終的には原作同様に感動しますのでハンカチは持っていきましょうね^^
ハシバミの兄「カラス」の扱い
原作でのカラスはそんな大きな役ではないんです・・・。
しかしミュージカルでは、
ラスト少ししか出ないのに主役キャラ扱い
原作とでは扱いが違い演じるキャストさんも実力のある方でソロも歌われます。
原作ではそんな印象を受けないので少々驚いた方もおられるようですね^^
カラスの歌は必見ですよ!!
悲しみや苦しみなどが表現されその悲壮感が伝わるキャストの歌声は、本当に心に響きギューと締め付けられる素晴らしい歌唱となっています。
劇中には出てこないキャラや台詞シーンの違い
ミュージカルと原作では今まで上げた以外にも小さな違いはあります。
出演しないキャラや原作とは違うタイミングでのセリフなどです。
そこには、
伝えたいメッセージやセリフに込められる意味を分かりやすく
より印象的にするため
そんな意図があると考えられます。
実際原作を読んだ方にしかわからない魅力や面白さがあるので、ぜひ原作も読んでみてくださいね^^
ミュージカルとは違う活字だからこそ感じることが出来るものもあるのでおすすめですよ。


あらすじの紹介
劇団四季ミュージカル「はじまりの樹の神話」はどんな物語なのでしょうか。
まず簡単に要約すると、
現代を生きる物語の主人公「スキッパー」が、不思議なキツネ「ホタルギツネ」と古代からやってきたハシバミと出会う
ハシバミを生贄として差し出したリュウを倒すために、現代の知恵と技術を使って作戦を考える
古代からリュウを呼び戦おうとするストーリー
実はこの作品は現代と過去が繋がるファンタジー構成となっているんです^^
過去と現代を繋ぐ構成を舞台で行うのは少々分かりにくそうな気もしますよね・・。
そこはさすが劇団四季です!!
衣装や舞台装飾などで現代と古代がすごく分かりやすいんです♪
セリフも難しい言葉は使われません。
開演前にもアナウンスで分かりやすく説明してくれており、お子さんでも問題なく観れるようになっているで安心してくださいね^^
では気になる詳しいあらすじを紹介していきましょう。
舞台冒頭の「はじまりの樹の神話」についてナレーション・歌・ダンスで紹介していきます。
(とっても神秘的で一気にこの作品の世界観に引き込まれる)
そして古代の人々がリュウの怒りを鎮めるための儀式のシーンへ
古代の言葉で祈り歌う巫女とそれを人々が囲い踊ります。
(このシーンの歌唱もダンスも素晴らしので必見)
次に舞台は変わり木々が生い茂る森へ
そこには村の住人達とは遊ばず本を読みながら1人時間を楽しく過ごす主人公「スキッパー」が登場します。
ある夜のことスキッパーの家にしっぽが光る不思議なキツネ「ホタルギツネ」が現れました。
彼はこう言うのです「死にそうな子を助けてほしい」と・・・。
そんなキツネの言葉を聞いたスキッパーは一緒に森の奥へと向かいます。
そこにはなんと、両手を巨大な樹に縛り付けられた少女がいるではありませんか!!
スキッパーは急いで紐を取り助けると、不思議なことに巨大な樹はなくなっていたのです・・・。
驚いたスキッパーでしたが彼女が心配です。
彼女を連れて家に戻ることにしました。
目を覚ました彼女は「名前はハシバミ」といいます。
事情を聞くとハシバミは大昔から来たと言うのです・・・。
彼女は「リュウの怒りを鎮めるための生け贄として巨大な樹に捧げられた」と言います。
しかし怖くなった彼女は心の声で樹に助けを求めたと・・
さらにその樹は心の声でホタルギツネに呼びかけ、そしてスキッパーのいる現代に時空を超えてやってきたと言うのでした。
驚き困惑する中でもハシバミの事情を知った森の住民は優しく彼女を受け入れたのです。
現代の事を教えたり遊びを教えたり楽しく過ごします。
ハシバミからは「サユル タマサウ ココロ・・生命は周りの全ての生命と繋がり、昔からずっと繋がっている」
そんな大切な事を教わるのでした。
そんな楽しく過ごしているとハシバミが「村に戻らなければならない」と、スキッパーに告げます。
彼女には弟や妹が居て、家族を残して自分1人が平和に暮らすことは出来ない・・・。
元いた時代い戻り役目を果たしたいと言うのです・・・。
元いた時代に戻ればハシバミは生け贄となって命を落としてしまいます。
そんな彼女の言葉を聞いた森の住人「トワイエ」が神話について話し出すのでした。
あの巨大な樹は「はじまりの樹」ではないかと!!
はじまりの樹とは、世界の始めにあって太陽・動物・人など生命を生んだ偉大な樹です。
その樹について神話でこう語られています。
「ハシバミという少女が樹に住み着いたリュウと戦って退治した」と・・・!!
それを聞いたハシバミは「過去には戻らず、逃げずにリュウと戦いたい」と言い出すのでした。
森の住人は危険だからと反対します。
人とは関わらず1人の時間を大切に生きてきたスキッパー。
しかしキツネやハシバミとの出会いと関わりによって、本来ある優しさや人を思いやる気持ち、そして人と関わる大切さが芽生えたスキッパー。
危険な道へと歩もうとするハシバミにどう言葉をかけるのか・・・。
ハシバミを止める森の住民達に何と語りかけるのか・・・。
最後はハシバミやキツネはどうなるのか・・・。
内向的なスキッパーの心の成長と共に伝わる、人との繋がりの大切さを教えてくれる感動の作品「はじまりの樹の神話」。
ラストは感動の涙。
ハンカチを持参してぜひ再公演の際は観劇しに劇場に足を運んでみてくださいね^^
はじまりの樹の神話(劇団四季)口コミレビュー!感想まとめ
ファミリーミュージカル「はじまりの樹の神話」を実際に観た方の口コミ感想は気になりますよね。
良い口コミ悪い口コミに分けて紹介していきます。
良い口コミ
口コミ感想を確認したところ、ほとんどの方が高評価でした^^
原作を知ったいる方も知らない方も「感動した」「素敵な作品」などの評判となってます
では実際の声を一部紹介しましょう。
そばにいなくても心はつながることが出来るし、生命は昔からずっとつながっている。人はひとりで生きているのではない。とても素敵なミュージカルでした。泣きました。
体感5分であっという間でしたけど、凄くたくさんのメッセージがこめられていて本当に感動しました。歌も歌詞も素敵。泣けるナンバーもあれば明るくてワクワクするようなナンバーも多くて、純粋に楽しかったです。
壮大な物語、カッコいい踊り、感動的な音楽、心に刺さる歌詞… どれも素晴らしくあっという間の2時間でした 思わず涙してしまう、そんな舞台でした。
原作が大好きだったので一人観劇。なんとなく避けてたファミリーミュージカルでしたが、侮ってた。凄い迫力。原作と違うところもあるけどこれはこれで最高に感動した。また観たいし他のも観ると決めた
衣装がとても素敵で大道具も工夫がすごかった!
リュウの演出凄すぎて怖いぐらいだった。さすが劇団四季だわ。ファミリーミュージカルでも歌もダンスも演出も手を抜かない大迫力だった
ダンスシーン凄い!!古代のダンスシーンはまじ必見
カラスの歌がやばい、キャストさん凄すぎて感情伝わって号泣した
以上のようにストーリー・舞台の迫力・キャスト陣の素晴らしさに感動する方々ばかりでしたよ♪
ファミリーミュージカルとは言えは怖いものはしっかり怖く表現し、でもストーリーやメッセージは子供にも伝わるように分かりやすくし、本当に劇団四季はファミリーミュージカルの作り方が上手だなと実感します。
コロナ渦で人とのつながりが絶たれた当時この作品は本当に心に響きましたよね・・。
再公演を望む声も沢山あったので是非近々再公演してほしい作品ですね^^
悪い口コミ
高評価の一方で不評な声も上がっていました。
とは言え、
低評価や酷評といった声ではなく
全体的には良かったし感動したが、ストーリーの一部で少々不評な点があり
以上のものでした。
悪い口コミ感想というほどではなく、最終的には皆さん「感動した」「これはこれで良かった」などの好評でしたよ^^
ではどのような部分で不評だったのかと言うと、
以上の部分で不評の声がありました。
本記事原作との違いについてで紹介したような原作との違いの部分で、違和感やそこは変えてほしくなかったなどの声が上がっていました。
確かに原作ファンの方からすると、原作と変えたことで作品自体の雰囲気などもどうしても変化は生まれますよね。
また時間が決まっているミュージカルでは端折ってしまう部分も生まれるでしょう。
読者からすると「そこは削ってはダメな部分」など、人によっては難色を示す部分は出てくるのは納得できます。皆さんもそんな経験ありますよね^^
とは言えそんな原作と違う点で不評の声をあげておる方も、感動したとの声を最終的にはあげておられます。
万人に受け入れられるのはとっても難しいことですが、難色を示す方でも感動してしまう作品という事は、ミュージカル「はじまりの樹の神話」は結果素敵な作品ということではないでしょうか♪
原作ファンでまだ観ていない方も、ぜひ一度はご覧になってくださいね。
自分の目で確かめるのが一番ですよ^^
まとめ
今回は劇団四季「はじまりの樹の神話」の原作との違いやあらすじ、観劇の口コミ感想を紹介しました。
原作との違いは、
- 冒頭のシーン
- 双子姉妹(アケビとスグリ)の設定
- キツネの喋り方
- ハシバミの兄「カラス」の扱い
- 劇中には出てこないキャラや台詞シーンの違い
以上となります。
原作との違いによって不評となってしまう部分もあります。
しかし不評の口コミ感想をあげている方達も含め、総じてミュージカル「はじまりの樹の神話」に感動し良い作品だと評価されていましたよ^^
原作ファンの中には原作との違いで違和感を覚えてしまう方もいますからね。
しかしそんな方達にも最終的には感動したと評価をされるミュージカル「はじまりの樹の神話」は、とっても素敵な作品だと言えるのではないでしょうか♪
現代と古代が繋がるファンタジー作品で、主人公スキッパーの心の成長と共に「人との関わりの大切さ」が伝わります。
再公演が待ち遠しいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。