劇団四季「ゴースト&レディ」のラストシーンはとても評判となっています。
沢山のランプが降り注ぐ演出は神秘的で幻想的・・・。もう素敵すぎるんですよね!!
涙した方は多いのではないでしょうか。
そんな素晴らしい結末シーンですが、あの演出にはどんな意味が込められているのでしょうか。
元々原作は深みのあるストーリーです。
舞台のあの素敵な演出にも深い意味が込められていると感じてしまいますよね。
今回は劇団四季「ゴースト&レディ」の、ラストシーンについての考察と原作との違いを紹介していきます。
少々ネタバレも含む部分があるのでご注意くださいね。
劇団四季「ゴースト&レディ」のラストシーンの意味ってなに?
結末の演出はどう捉らえる?ラストは原作と違う演出なの?
この記事を読まれている方はこんな疑問を抱えているのではないでしょうか。
- 劇団四季「ゴースト&レディ」最後のランプ演出の意味について
- 劇団四季「ゴースト&レディ」の結末ラストの考察
- 劇団四季「ゴースト&レディ」と原作の違いについて
劇団四季ゴーストアンドレディ最後の意味は?
劇団四季「ゴースト&レディ」のラスト、
あまりの綺麗さで話題となっていますよね!!
ラストに相応しい美しく感動のシーン演出となっています。
しかし気になるのはこのラストシーンにはどんな理由があるのかですよね。
SNSを参考にしたり原作を読んだ上での個人的な解釈となるので参考程度にご覧ください。
ではどんな意味が込められているのか、
決して交わり合う事のないフローとグレイ。
1人天国に行き星となったフロー。
グレイは星を見るたびフローとの絆を感じながら現世にとどまり彼女の物語を天へと捧げる。
フローは星となりグレイを想い見守りながら彼の道と心を照らし続ける
かつて彼から貰った「ランプ」でフローの進む道と心を照ら続けてしてくれたように・・・。
上記のような意味が込められているのではないかと考察しました。
フローとグレイの絆はそれぐらい深く信じ貫けるほど強いものなんだ・・・。
そう感じされる最後のシーンとなっています。
最後グレイが「フロー見てた?」と語りかけるシーンなんてもう号泣です!!
そしてあのランプシーンです・・・。
泣かない方が難しい!!
本当に素敵なんですよね。
チケットがなかなか取れないのも頷ける素晴らしい作品です^^
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<< 概要 >>
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劇団四季ゴーストアンドレディ結末ラストの考察!原作と違う?
劇団四季「ゴースト&レディ」のラストはとても美しいと評判です。
幻想的で本当に素敵な演出となっています。
最後に相応しいシーンですよね。
この素敵な演出についての考察や原作ラストとの違いを紹介していきましょう。
少々ネタバレも含むのでご注意ください。
結末ラストの考察
前項でラストシーンの意味について紹介しました。
決して交わり合う事のない2人。
1人天国に行き星となったフロー。
グレイは星を見るたびフローとの絆を感じ彼女の物語を天へと捧げる
フローは星となりグレイを想い見守り彼の道と心を照らし続ける
かつて彼から貰った「ランプ」でフローの進む道と心を照らしてくれたように・・・。
上記の意味だと考察しましたよね。
では何故そのような考察になったのか、3つの大きなポイントを紹介します。
・「ランプ」の持つ意味
・ラスト沢山の「ランプ」の意味
・なぜグレイは天国にいけず一緒にいることが出来ないのか
以上の3つのポイントを深堀したことで、先ほど挙げたラストシーンの考察となりました。
ではそれぞれ見ていきましょう。
「ランプ」の持つ意味
まずキーアイテムとなる「ランプ」は何を表しているのか。
「ランプ」はグレイがくれた贈りものですよね。
さらに劇中何度も、
ランプ、持っていけよ
ランプ、忘れんな
お前にはこれが似合ってる
と言うようにグレイがフローに向けてランプを持つように促すシーンがあるんです。
それが、
直接触れることのできないグレイが、直接渡せる「ランプ」に自分を投影している
そんな風に見えるんです。
「サムシング・フォー」の中の1つになるほど大切なものですしね。
グレイの想いが具現化したものとも言えるのではないでしょうか。
そして、
それを受け取るフローもグレイの気持ちを受け取っている
その「ランプ」で生涯を終えるその時までフローの進む道を照らし続けていた(大切に保管もされていた)
「ランプ」とは具現化した2人の絆や想いであり、お互いの愛を確かめあう象徴なのだと考察しました。
沢山の「ランプ」の意味
先ほど挙げた「2人を繋ぐ絆や想いを具現化した愛の証(象徴)」とすると、沢山のランプが空に降り注ぐ演出にはどんな意味があるのでしょう。
星(=フロー自身の想い/亡くなった人達の想い)
だと考えられます。
もちろん単に輝く「星々」として考えてもいいでしょう。
しかし亡くなった方を「お星様になった」と表現することもありますよね。
(※フローも最後亡くなります)
そしてフロー(ナイチンゲール)は「ランプの貴婦人」と呼ばれていて、さらにエイミーはフローを星に例えています。
この事から単なる星ではなく、
(フローも含む)亡くなった人達は「星」となり、大切な人を見守り想い続け照らし続ける
上記の意味があるのではないかと考えられます。
「無数のランプ=星々」だと考察したのはグレイの歌う「不思議な絆(リプライズ)」の歌詞に、
もう二度と会えないとしても
おまえのぬくもりを いつでも感じてる
またたく星 夜空にある限り
二人を結ぶ 不思議な絆
この歌詞から分かるように、グレイは星を見てフローとの絆を感じていますよね。
この事からフローとグレイの愛の証と同じように、
そう解釈しました。
グレイがフローと共に一緒に天国へ行けない理由
フローが命尽きる時にグレイが迎えにきますが・・・
まだやり残したことがあるから行けない
そう言ってグレイはこの世に残ります。
ではなぜ一緒に天国に行けなかったのでしょうか。
愛するフローの生涯の物語をお芝居にすること
生前にフローと交わした約束を果たす為なのです。
しかし実はそれだけでありません。
グレイは過去に人の命を奪っている。
罪人なのでフローのいる天国には行けない、だからもう会うことは叶わない
グレイの歌う「不思議な絆(リプライズ)」には「もう二度と会えないとしても」と言う歌詞があります。
また「フロー見てた?」の言葉も2人が会えるのであれば直接言えばいい話です。
でも言わない・・いえ言えないのでしょう。
さらに原作者の藤田和日郎さんの譲れないポイントの1つについて、
2人は最初から別の世界にいるというのが僕にとってポイント。
2人は出会って、心が寄り添っていくけど最終的には原作のように別れなきゃいけない。
身を引くグレイの生き方やその矜持が伝わってほしいとインタビューで語っておられました。
当初はフローとグレイはハッピーエンドの演出だったのが今の演出に変更されています。
この事から決して交わる事の無い2人なのだとは分かりますね。
もう一度考察をまとめると、
決して交わらない2人。
地獄だろうが現世だろうがどこに居ようと、グレイは「ランプ(星)」の光があればフローとは繋がり温もりを感じられる
舞台から降りたグレイを見送った時のように、フローはグレイを想い続け見守り「ランプ(星)」の光で彼の道と心を照らし続ける
そんなとても美しくも哀しく一途な想いが表現された結末なのではないかと考察しました。
あくまで個人的な解釈と考察となるので参考程度にお考えください。
原作との違い
劇団四季の舞台と原作との結末シーンは何が違うのでしょうか。
ラストの演出 | 【舞台】 ・沢山の美しいランプは劇団四季の舞台用オリジナル 【原作】 ・空(天)からの光にフローが吸い込まれていく ・「バカ」と一言泣きながら口付けを交わす ・一言「待ってますね」と涙ながらも優しい微笑みを残して輝く空(天国)へ・・・。 |
「サムシング・フォー」の内容 | 【舞台】 新しいもの:フローの新しい看護法 古いもの:グレイ 青いもの:青空 借りたもの:グレイが贈ってフローが持ち帰ったランプ 【原作】 新しいもの:フローの作った医療体制と看護方法 古いもの:グレイ 青いもの:青空 借りたもの:かち合い弾 |
2人の別れ際の言葉 | 【舞台】 「一緒には行くことはできないが惚れてる」 ※はっきりフローへの想いを口にしている 【原作】 「観たい芝居があるから」としか言わない ※しかしフローへの愛おしさを感じさせる切ない表情でフローを見送る ※一言「あったけぇなァ」とフローの消えた空を見上げる |
グレイの作った舞台 | 【舞台】 ・私たちが見ていた「ゴースト&レディ」は愛するフローの生涯を物語にし舞台にしたもだったと言う形で幕を締めている 【原作】 ・そもそもグレイはフローの物語を作っていない ・終始「かち合い弾」を貸してもらう条件のためにフローの物語を話して聞かせている |
以上が舞台と原作の大きな違いとなります。
やはり一番は劇団四季「ゴースト&レディ」が、グレイがフローの生涯を描き舞台化したものと言う改変ですよね。
これは本当に素晴らしい演出です。
原作も大切にしながらも、舞台の「ゴースト&レディ」として完成していると感じました。
なんだかグレイが描いた物語だと分かって再度観ると・・・フローへの愛情を感じますよね^^
またキーアイテム「かち合い弾」を「ランプ」に変えた点も素晴らしい!!
「ランプ」自体とその光にも意味を持たせ深みを持たせています。
もちろん漫画を舞台化したので原作から端折ってしまった部分もあります。
しかし劇団四季「ゴースト&レディ」の結末は素晴らしい幕の下ろし方ではないかと心から思いました。
ぜひロングラン公演してほしい!!
切にそれを願ってしまう程に素敵な作品となっています♪
原作者の藤田和日郎さんご本人や原作に関わる方たちも認める劇団四季「ゴースト&レディ」。
世界にも通用すると言われていますよね。
原作は海外に多くのファンはいますからね!!
ぜひ世界中の方にこの素敵なミュージカルを広めたいですね^^
まとめ
今回は劇団四季「ゴースト&レディ」の、ラストシーンについての考察と原作との違いを紹介しました。
舞台でのキーアイテムは「ランプ」となっています。
それは具現化した2人の絆や想いであり、お互いの愛を確かめあう象徴だと考察しました。
そしてラストの「沢山のランプ」には、星(=フロー自身の想い/亡くなった人達の想い)が込められていると考えられます。
(フローも含む)亡くなった人達は「星」となり、大切な人を想い見守り続け照らし続ける
離れていても夜空に輝く星々のように残された人を見守り照らし続ける。
そんな意味が含まれているのでは・・・と考えられます。
天国に行けるフロー、人の命を奪ってしまい天国には行けないグレイ。
今後2人が会えることはないのでしょう。
しかし、
グレイはどこにいても「ランプ(星)」の光があればフローとの繋がり温もりを感じられる
フローはグレイを想い見守り続け「ランプ(星)」の光で彼の道と心を照らし続ける
あの沢山のランプで溢れる演出には、そんな意味が込められているのではないかと考察してみました。
グレイがフローの道や心を照らしたように・・。
フローも永遠にグレイにそうしてあげるんだろうなと思うと、切なくも温かく色々な意味で心が締め付けられます。
慈愛に満ちたフローらしいと言えばそうなのかなとも思いませんか。
とは言えあくまで個人的な解釈と考察になります^^
舞台や映画などは個人の感想や解釈があって然るべきです。
観劇した人の分だけの解釈や考察が生まれ、それがまた面白いし興味深いですよね♪
きっと自分が素敵だと思える解釈が正解なのではないでしょうか。
本記事で紹介した解釈と考察が素敵だと思ってもらえたら嬉しいです^^
最後まで読んでいただきありがとうございました。